直木賞作家の海老沢泰久氏が逝去した。59歳という若さだった。

國學院大学を卒業後、折口博士記念古代研究所に勤務する傍ら小説を志し、
24歳のときに小説誌の新人賞を受賞した。

新潮社の担当編集長だった横山正治氏は、
「新人賞受賞後もトントン拍子とはいきませんでした。にもかかわらず、
そのころから志が高いというか、どこか大家然とした雰囲気を漂わせていました。
事実をベースにストーリーを構築するというスタイルをすでに持っており、
編集者の言いなりになることはなく、
書きたいテーマがはっきり見えていたという印象がありました」と当時を振り返る。

そしてある日突然手渡されたのが
『監督』(1979年)という四百字詰め原稿用紙にして五百枚の大作だった。
分量も内容も新人離れしていたという。
この弱小チームを立て直すプロ野球監督の物語は、海老沢氏の出世作となったばかりか、
プロ野球が小説の題材になることを証明した作品にもなった。

主人公のモデルとなった元ヤクルト監督で現野球評論家の広岡達郎氏は、
取材の舞台裏を、次のように明かす。
「大阪遠征の折、
試合後にホテルの部屋で三晩続けてインタビューを受けただけですよ。
こんな話で記事になるのかと訊ねると、
煮え切らない返事があるばかりで、頼りない男だと思った(笑)。
ところが忘れた頃に送られてきた校正刷を読んで仰天した。
そこには私が誰にも話したことのない事実が克明に記されていたのだから。
この本が出たらオーナーの逆鱗に触れて、私は首だと思いましたよ(笑)。
それにしても、どこでどう調べたのか、それとも人の心が読めるのか、
いつか確認しようと思っているうちに・・・・・」

以降、海老沢氏はF1やゴルフなどを題材にした作品を発表し、

『F1地上の夢』(87年)で新田次郎文学賞を、『帰郷』(94年)で直木賞を受賞した。

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F1 地上の夢

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海老沢泰久

HONDA F1
デビュー〜チャンピオンまで!!

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F1 地上の夢
海老沢泰久
1987年02月25日 朝日新聞社

・・・

週刊誌記事より(ブログでも紹介済みです)

KAZU(kmgh@angel.ocn.ne.jp)
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著者の海老沢泰久は「僕の好きなゴルフ」で知った。
自分のゴルフについて、とても正直な感じで書いていて、
すごく楽しく読めました。
ゴルフ好きな人は、ぜひ読んでほしいですね。

その流れで、「青い空」に続いて手にしたのがこの本です。
ちょうど自分が夢中になっていたときで、グランプリ開催のたびに、
テレビにかじりついていたものでした。
「同じところをクルクル回るだけのどこが面白いの?」
という人もいますが、”全然分かってないな!!”って感じです。

そして、F1の魅力を表現したこの本、必読です!!

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(2009年11月現在)